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 国際天文学連合(IAU)の命名ワーキンググループ(WGPSN)が、これまで仮符号だけを
持っていた土星の衛星4個について、固有の名前を発表した。これで名前の付いた
土星の衛星は53個となり、木星の49個を上回った。

 IAUが正式に命名した数では、ついに土星の衛星が木星の衛星を逆転した。この数年間、
土星の新衛星発見が相次いだ結果だ。なお、不確かなものも含め仮符号だけがついている
衛星の数では、両者は63個で並んでいる。

 命名された衛星は発見の経緯や実際の性質もさまざまで、それは名前の由来にも
反映されている。

 49番目の命名衛星となったAntheは、ギリシア神話に登場する巨人族アルキオネウスの
娘に由来する。カッシーニが撮影した画像から発見され、2007年7月に発表されたばかりだ。
ちなみに、カッシーニの画像からはいくつもの衛星が見つかっているが、そのうち2004年に
発見されたMethoneとPalleneの軌道はAntheとひじょうに近い。MethoneもPalleneも
アルキオネウスの娘。3つの衛星の軌道は、ミマスとエンケラドスの間にある。

 50番目のJarnsaxa、51番目のGreipは、土星からの距離が約1,800万キロメートルと遠く、
土星の自転とは逆向きに公転する「逆行衛星」だ。最近見つかる衛星にはこのタイプが多く、
北欧神話に登場する巨人の名前をつけるのが通例となっている。
もちろん、JarnsaxaとGreipもこの例にもれない。2006年にハワイのすばる望遠鏡を使った
観測で見つかった。

 51番目のTarqeqはイヌイット神話に登場する月の神に由来する。イヌイット神話から
名前をつけられるのは、公転面が土星の自転に対して40度から50度傾いている衛星だ。
こちらも、2007年にすばる望遠鏡の観測で見つかった。

AstroArts
http://www.astroarts.co.jp/news/2007/09/21saturnian_satellites/index-j.shtml

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