メッセンジャー撮影、水星の全球マップを公開
December 16 - 2009 - 太陽系
アメリカ地質調査所は12月15日、水星探査機「メッセンジャー(MESSENGER)」によって
撮影された画像を反映した水星の全球マップを公開した。
水星の全球マップはこれまで、1970年代のマリナー10号が撮影した画像しかなく、
表面のカバー率は43%程度だったが、メッセンジャーの3回の水星フライバイによって、
カバー率は97.72%まで上昇した。
メッセンジャーは2008年に2回の水星フライバイ、2009年9月に最後の水星フライバイを実施し、
この3回のフライバイによって撮影された画像は水星表面の約90%をカバーしている。
アメリカ地質調査所の科学者らはそれらをつなぎ合わせ、さらにマリナー10号の画像を反映し、
今回の全球マップを完成させた。
同調査所のクリス・ベッカー(Kris Becker)氏は今回の作業について、
「画像をつなぎ合わせる作業は比較的簡単に見えるかもしれませんが、
メッセンジャーは1時間に2000マイルを移動し、
800枚以上もの画像を撮影しているので、複雑な作業です」と述べた。
なお、メッセンジャーは今後も飛行を続け、
2011年3月18日に水星周回軌道に投入される予定となっている。
http://www.sorae.jp/031004/3492.html
http://www.sorae.jp/newsimg09/1216mercury.jpg
sorae.jp(http://www.sorae.jp/)
ハッブルの観測データから最小のカイパーベルト天体
December 17 - 2009 - 太陽系
カリフォルニア工科大学の研究者らはハッブル宇宙望遠鏡の観測データから、
可視光で見えるものとして、最も小さいカイパーベルト天体を発見した。
発見されたカイパーベルト天体の直径はわずか950メートル。
これまでの観測で見つかった最小のカイパーベルト天体(直径約50km)に比べ、
50倍以上も小さい。
この天体は地球から約67億キロメートル離れており、
ハッブル宇宙望遠鏡を用いたとしても直接観測できないが、
研究者らは天体が恒星の前に通過する際に起こる減光現象を利用して、
天体を発見できるのではないかと考えた。
カリフォルニア工科大学のヒルキ・シュリヒティンク(Hilke Schlichting)氏らは
ハッブル宇宙望遠鏡の高精度ガイドセンサー(FGS)を用いて、
4年半にわたって合計1万2000時間観測し、そのデータを基に5万個の星を分析した結果、
今回のカイパーベルト天体の発見に至ったという。
今回の発見について、シュリヒティンク氏は
「観測データからこれらを見つけるのに、非常に興奮しました」と述べた。
なお、今回の研究成果は12月17日付けの科学誌「ネイチャー」に
「カイパーベルト天体による星食」として掲載されている。
http://www.sorae.jp/031004/3493.html
http://www.sorae.jp/newsimg09/1217ekbo.jpg
sorae.jp(http://www.sorae.jp/)
アシカやアザラシなどの鰭脚(ききゃく)類は陸上の哺乳(ほにゅう)類が魚を求めて水に入って
進化したと考えられているが、その進化を裏づける全身骨格化石がカナダの北極圏の島で見つかった。
カナダとアメリカの研究者が、23日付の英科学誌ネイチャーで発表する。
見つかったのは、全長約110センチの動物化石。全体の約65%が残っていた。
頭蓋骨(ずがいこつ)の形はアザラシに似ているが、長い尾と平らな指を持っており、
4本の脚の骨の形はカワウソに近いという。2400万~2千万年前のものとみられている。
アザラシなど半水生の肉食動物は、陸生の祖先の脚が変化したひれを持つと考えられてきた。
ダーウィンは「種の起源」で、時折餌をとりに水に入った動物が適応して体形を変えていく過程を予見したが、
その証拠は見つかっていなかった。ダーウィンにちなみ、化石の動物は「プイジラ・ダーウィニ
(ダーウィンの若い海棲(かいせい)哺乳動物)」と名付けられた。(松尾一郎)
(.asahi.com)
http://www.asahi.com/science/update/0423/TKY200904220320.html
月は明日、12月12日に1年の内、もっとも地球に接近する近地点(perigee)を通過し、
地球との距離がもっとも遠ざかる遠地点(apogee)に比べて明るさでは30%、みかけの
大きさでは14%も増大することとなる。
月の近地点通過を受けて、満潮時の海水面の高さも1年を通じてもっと高くなる
「近地点潮(perigean tides)」という現象も起きる予定だ。
普段は見過ごしてしまっているかもしれない月という天体。明日の晩はお月見と
しゃれ込んではいかがですか?
technobahn
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200812111826
JSTバイオインフォマティクス推進事業の一環として、東京大学大学院
新領域創成科学研究科の森下 真一 教授は、スタンフォード大学の
アンドリュー・ファイヤー教授らとの共同研究で、DNAの3次元構造
(ヌクレオソーム構造)がDNAの変異に相関するという性質を、メダカの
DNA全体の情報を分析することによって明らかにしました。
これはDNA進化の新たな原理を示す基本的な成果です。
本研究の対象となったメダカは、日本の研究者により2007年にDNA
塩基配列が解読され、南日本由来系統と北日本由来系統の2系統の
DNA塩基配列の間には1塩基多型(SNP)と呼ばれるDNA変異が
DNA配列全体の3.4%を占める約1600万個も存在することが分かりました。
今回の研究では、超高速DNA解読装置を活用し、メダカのヌクレオソーム
構造をDNA全体にわたって網羅的に分析しました。その結果、遺伝子の
転写開始点の下流におけるヌクレオソーム構造がDNA変異の周期性を
引き起こす要因となっていることを突き止めました。
DNAの高次構造や遺伝子の転写メカニズムは多くの生物種にわたって
共通する基本的なものであることから、本研究は生命の遺伝的多様性が
生まれる過程の一端を明らかにしたものと言えます。
超高速DNA解読装置が急速に普及する中で、本研究で開発した大量の
データを解析するためのクラスター型並列計算機上で動作する新たな
ソフトウエア群は、今後も利用され、新たな生物学的発見へ寄与するものと
期待されます。
本研究成果は、JST バイオインフォマティクス推進事業、文部科学省特定
領域研究ゲノム4領域、米国国立衛生研究所(NIH)の研究助成によって
得られたもので、2008年12月11日(米国東部時間)に米国科学誌「Science」の
オンライン速報版で公開されます。
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