6月の岩手・宮城内陸地震で、揺れの力の強さである加速度が最大4022ガルを記録した岩手県
一関市の観測点では、上向きの加速度が下向きの2・2倍以上だったと、防災科学技術研究所
(茨城県つくば市)が31日付の米科学誌サイエンスに発表した。
地震の際、上向きと下向きの加速度の大きさはほぼ同じとされてきた。同研究所は、トランポリンで
跳ねる人にかかる力は、トランポリンの反発力による上向きの方が、下向きの力(重力)より大きいこ
とに例えたモデルを提唱、「トランポリン効果」と名付けた。
今後は、こうした現象を考慮して建物の耐震設計をすべきではないか、としている。
同研究所によると、この観測点の地表では、通常と違い水平方向より上下方向の加速度が大きく、
上向きは最大3866ガル、下向きは最大1703ガルだった。同じ地点の深さ260メートルでは上下は
ほぼ同じで、上向きが大きいのは表層特有の現象とみられる。
2008/10/31 03:05 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008103001000847.html
防災科学技術研究所プレスリリース
大加速度地震動時における片揺れ現象(トランポリン効果)の発見 (PDF)
http://www.bosai.go.jp/news/press_release/20081031_01.pdf
Trampoline Effect in Extreme Ground Motion
Science 31 October 2008: Vol. 322. no. 5902, pp. 727 - 730
DOI: 10.1126/science.1163113
http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/322/5902/727
現生人類最古の小器官ゲノム=氷河で発見したミイラから解読-英伊大学チーム
アルプスの氷河で1991年に発見された約5300年前の男性ミイラ「アイスマン」(別名エッツイ)の
細胞小器官ミトコンドリアの全遺伝情報(ゲノム)を完全解読したと、イタリア・カメリーノ大や英リーズ大
などの研究チームが31日、米科学誌カレント・バイオロジー電子版に発表した。現生人類では最古の
ミトコンドリアゲノムで、現代の欧州人にはアイスマンの近縁集団の子孫がいない可能性が高いことが
分かった。
ミトコンドリアはエネルギーを生産する小器官で、細胞核とは別のDNAがあり、母から子に受け継が
れる。研究成果は現代人の遺伝的背景の解明に役立つと期待される。
アイスマンは発見以来、新石器時代後期から青銅時代の人類を探る研究対象として興味を集め、
46歳ごろに左肩に矢を受けた上、顔面を凶器で殴られて絶命、その後ミイラ化したことが判明。
現在はイタリアの南チロル考古学博物館で展示されている。
(2008/10/31-01:13)
時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008103100018
Complete Mitochondrial Genome Sequence of the Tyrolean Iceman
Current Biology, 30 October 2008
doi:10.1016/j.cub.2008.09.028
http://www.cell.com/current-biology/abstract/S0960-9822(08)01254-2
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の産業技術
研究助成事業の一環として、独立行政法人森林総合研究所の
主任研究員、久保智史氏は、リグニンを化学的に修飾することで
鉛蓄電池の充電性能を向上させる新しい負極添加剤を開発しました。
今回新たに開発した負極添加剤を用いると、鉛蓄電池の充電容量が
理論的には1.6倍に改善でき、この添加剤の開発により自動車用電池として
不可欠である鉛電池の充電効率が改善でき、自動車の燃費向上に
つながります。
原料のリグニンは木材の主成分ですが、工業的には化学パルプ製造
工程やリグノセルロース原料からのバイオエタノール生産工程における
残渣として回収可能です。
また、リグニンはバイオマス産業で大量に副生される未利用資源であり、
リグニンの高付加価値利用技術の開発によりバイオマス産業の競争力を
高めることが可能です。
http://www.nedo.go.jp/informations/press/201030_1/201030_1.html
画像:
http://www.nedo.go.jp/informations/press/201030_1/img1.jpg
<慶大:iPS細胞使いマウスの神経難病治療に成功>
さまざまな細胞や組織に分化する能力を持つ「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を使って
マウスの神経難病を治すことに、慶応大が成功した。岡野栄之・同大医学部教授(再生医学)は
「ヒトの治療への応用には時間がかかるが、iPS細胞の効果を確認できた」と話している。
実験に使ったのは「ミエリン形成不全症」という難病を発症させたマウス。神経から腕のように
伸びる軸索を覆う「ミエリン(髄鞘=ずいしょう))」と呼ばれる細胞が生まれつき作れないため、
脳からの命令がうまく伝わらず、震えや歩行困難などを起こす。
研究チームは、別のマウスの体細胞に四つの遺伝子を導入して作ったiPS細胞から神経幹細胞を
作り出し、病気のマウスの脊髄(せきずい)に移植した。8週間後、脊髄の神経細胞にミエリンが
できているのを確かめた。また、脊髄損傷で歩けなくなったマウスにこの神経幹細胞を移植したところ、
歩けるようになったという。
同大などは、ミエリン形成不全症のほか、アルツハイマー病、パーキンソン病などの患者から
体細胞を提供してもらい、iPS細胞を作る研究を進めている。【永山悦子】
毎日jp(http://mainichi.jp/)毎日新聞 2008年11月1日 19時40分
http://mainichi.jp/select/science/news/20081102k0000m040044000c.html
京都市動物園(左京区)で飼育されている猿の一種・マンドリルの「マンマル」(雄、1歳)が
パソコンのタッチパネルを使って知能を調べる実験で好成績を連発している。マンドリルは
希少で研究機関では飼育されていないといい、知能についての学術研究は世界でも初めて。
研究者からは「意外と知能が高い」と評価する声が上がっている。
京都大野生動物研究センターが4月、京都市動物園と野生動物保全に関する研究で連携。
類人猿舎が完成し、チンパンジーの知能研究の一般公開が始まるまでのいわば“つなぎ”
として、田中正之・准教授(40)がマンドリルの研究を始めた。
最初はパソコンに表示される白い四角を指で触る課題を父マンゴロウ(18歳)に与えた。
正解音が鳴ると、1センチ角のリンゴがもらえるルール。しかし、徐々に四角を小さくすると、
正解率は落ち、数字を小さい順にタッチする次の課題には至らなかった。
ところが、4カ月間にわたってマンゴロウが挑戦する姿を見ていたマンマルは次第に小さくなる
白い正方形の表示(最小4センチ角)を触る課題をあっという間にクリア。数字も1~3までは
順番に触ることができるようになった。
最も知能が高いチンパンジーは0.2秒間表示された1から9までの数字を順に触ることが
できるなど人間以上の能力を発揮し、マンドリルとの差はまだまだ歴然。しかし、マンマルは
まだ子どもで好奇心旺盛なため、今後の伸びが期待される。
田中准教授は「マンマルはのみ込みが早い。この実験でマンドリルの知能の高さがわかるのでは」
と話している。【古屋敷尚子】
【ことば】マンドリル オナガザル科マンドリル属の猿。中央アフリカ西部の熱帯雨林に生息し、
群れをなして主に地上で生活する。主食は果実や昆虫など。雄は赤い鼻筋の両側に青色の
突起があり色彩豊か。生息数が激減しており、ワシントン条約で商業目的の国際取引が
全面的に禁じられている。
記事引用元:毎日jp(http://mainichi.jp/)毎日新聞 2008年11月1日 17時40分
http://mainichi.jp/select/science/news/20081102k0000m040012000c.html
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